住まいの色彩計画
住まいの色彩演出方法を考えていく中で、自分らしさを一層引き出してくれるカラーコーディネートはとても大切な要素です。
色彩バランスのとれた美しいインテリアは、そこに暮らす人の思考や生き方そのものを映し出します。
インテリアにおける色の効果は大きく、住む人にとって機能的でありながら、より快適で個性を表現できる空間作りをするためには、色の調和によって心地よく感じられるカラーコーディネートが大切です。
LDKの部屋づくり
リビングやダイニングなどの大勢の人が集う部屋には、穏やかな明るい色調が適しています。
なかでも明るい暖色系は代表的な色ですが、寒色系を使う場合も暖かみを感じさせる色と組み合わせることにより、
もう一つ別の落ち着いた空間が演出できます。
部屋の模様替えをする際、今までと異なる対照的な色を用いたコーディネートは部屋作りの楽しみを倍増させてくれるでしょう。
親しみのあるイメージのインテリアづくりに欠かすことのできない
キーカラー「イエロー」の手法
黄色が持つ心理作用は、消化器系の働きを促進して消化不良、胃炎、糖尿病などに効果あると言われています。
時間の経過を遅く感じさせるという面白い効果もあります。
黄色は単体で使うと目立たない色でもあるので、黒や白、濃い青との組み合わせで初めて目を引くカラーリングになります。
同じ黄色系でも、クリーム色、レモン色などを使えばコーディネートしやすくなります。
少し濃い色のアンティーク家具などを置くと、心地よいフレンチカントリー風の空間を作ることができます。
心が落ち着く効果のなかにモダンでおしゃれな雰囲気を演出できる
「ブルー」の手法
青い海や空に象徴されるように見ているだけで心が落ち着く青色には鎮静効果があり、血圧を下げ、脈拍を少なくする働きがあります。
元気が出る要素として使われる黄色とは一見相反するように思われますが、ブルーを基調にアクセントとして黄色を取り入れると、それぞれの色がより際立つことにより落ち着きの中にも自然の力が反映されたさわやかな雰囲気を演出することができます。
季節的には夏の色とされる青色は、白と青のストライプのファブリックなどを使うとそれだけで心地よい雰囲気が演出できます。