高槻市は、大阪府の北部に位置する人口約36万人前後の中核都市です。
古都・京都と産業都市・大阪のちょうど中間地点にあるベッドタウンです。
都市部に人口が過密化した高度成長期の頃、周辺の地域の宅地開発が進みました。
のどかな自然が広がる高槻市も1970年ごろから開発や商業化が進み衛星都市として発展してきました。
高槻市の面積の約半分を森林が占め、琵琶湖から大阪湾にかけて流れる淀川、春は桜が満開の摂津峡など自然が多くあります。
市街地では、ランチや買い物を楽しむ人の賑わいと、季節の催しやイベントなどで、活気づいています。
高槻はもともとは高月と書きます。
鎌倉時代の頃、月弓神(つきゆみのかみ=つくよみのみこと)と素盞鳴神(すさのおのかみ=すさのおのみこと)
を祀っていた神社の名前が由来という説があります。
神社の名称を天月弓社(あめのつきゆみのやしろ)、または高月読社(たかのつきよみのやしろ)とも呼び、
やがて高槻という地名になったようです。他にも古事記や日本書紀の逸話に由来する説もあります。
ちなみに、城跡公園近くの野見神社も、武運・厄除けに関係のある須佐之男命(すさのおのみこと)が主祭神です。
戦国時代、槻(ケヤキ)の大木があり、高月を高槻と称するようになったとも言われています。
高槻は西国街道と淀川水運などで、中世から江戸時代に掛けて重要な交通地点として栄えました。
参勤交代や旅人・物資の流通に利用されていた西国街道は、今も市内のJR東海道本線の近くにあります。
駅の南側にある城跡公園では、高槻城主で戦国時代のキリシタン大名 高山右近の像などがあります。
この付近で1998年に日本最古のキリシタンの木棺とロザリオが発見され、注目を集めました。
駅北部の前方後円墳は、聖徳太子の曽祖父継体天皇のものです。日本で唯一自由に立ち入りが出来る大王級の古墳です。
随所に道標や石碑などが立つ、歴史の街 高槻をレンタルサイクルやバスで回るのも楽しいですね。
水とみどりの生活都市 高槻に一度足を運んでみませんか?