カーテン どう選ぶ? 窓装飾プランナーが色、柄、機能性、素材、サイズなどまるごと全部解説

カーテンを選ぶ時、皆さんは何を重視して選んでいますか?
そもそも何を基準にカーテンを選べばいいか分からない・・・
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では窓装飾プランナーの資格をもつスタッフが
色や機能面、素材の特徴などから選択時のポイントを解説していきます♪
■デザインを重視
窓のサイズによっても異なりますが、窓が大きければ大きいほど、
カーテンの色や柄により、お部屋のイメージは大きく変わります。
家具を動かすよりもお手軽なので、お部屋の模様替えとしてもカーテンはもってこい!
・色のもつイメージ
▲使用カーテン:「K-wave-D-plain」 上段左からストロベリーミルク・ネイビー・シャンパンゴールド
下段左からワイン・スカイブルー・サフラン
同じお部屋・同じ窓でも、カーテンの色でお部屋の印象は大きく変わり、
使用する色によっては、本来のお部屋よりも広く感じられる場合も。
一般的に白っぽい明るい色は広がりをイメージさせ、
暗い色は引き締まった印象を与えることができるので、
窓の大きさや配置との組み合わせにより、空間の奥行きを演出することも◎
壁面に対してカーテンの占める面積が大きい場合は、
淡い色のカーテンをコーディネートすると、広い面積をより広く見せることができ、
スリット窓のように細長い窓に濃い色をコーディネートすると、
視覚的効果により縦長の窓であれば天井の高さを、
横長の窓であれば横方向への広がりを強調することができます◎
色のもつ印象としては、赤色は興奮色、青色は沈静色として有名ですが、
色の濃さによっても印象を変えることができ、
淡い色は「赤系:愛らしさ」「青系:清涼感」「黄色系:陽気さ」など、
深い色は「赤系:重厚さ」「青系:静寂さ」「黄色系:落ち着き」を演出できます。
その他、“ラッキーカラー”といわれるように、
色は風水でも取り入れられる側面を持ち、色によって得られる効果が異なるので
色の選定に迷っておられる方は風水的視点も取り入れてみてはいかがでしょうか?
・柄による印象の違い
クラシックやヴィンテージ、北欧風や西海岸風など、
明確なイメージがある場合はイメージに合わせたカーテンを選びやすいですが、
柄物に挑戦したいけど何を選べばいいか分からない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方は、柄には個性の表現だけではなく視覚的効果もあるので、
こちらをヒントにしてみてはいかがでしょうか?
大きな柄はそのインパクトでお部屋のイメージを明確にしてくれます。
そのため例えば、大きなお窓に絵画のように吊るせる絵羽柄のカーテンをチョイスすると、
お部屋の印象を決定づけることができます。
▲使用カーテン:「Botarich -ボタリッチ-」モンステラ
また、小さな柄はお部屋を広く見せる効果があります。
そのため圧迫感が少ないというポイントもありますが、
柄自体の主張が控えめなため、コーディネートするアイテムにより、
後からお部屋の雰囲気をコントロールすることができます。
また、シンプルで使い勝手のいいボーダーやストライプの柄ですが、
ボーダー柄は横方向への広がりを感じ、
ストライプ柄は天井を高く見せる効果があるんです。
あまり派手な柄はちょっと・・・とお考えの方は、
淡い色みの柄や、カーテン本体と同系統の柄、織模様による柄など、
さりげなくセンスをのぞかせるのも◎
くれないではサンプル生地の請求が可能なので、
是非実際の生地をお手に取ってご比較ください♪
■機能性を重視
カーテンってなんでもいんじゃないの?
いえいえ、カーテンには様々な機能性を求めることができるんです!
施設などでの使用義務のある”防炎加工”や、
夏の暑さ・冬の寒さ・省エネなどの対策となる”断熱効果”、
厚地カーテンの”遮光性能”や、レースカーテンの”紫外線カット(UVカット)効果”や”目隠し効果”など、
機能面からカーテンを探すことも可能です◎
・防炎加工について
施設や店舗、高層マンションなどでは、防炎物品の使用が義務付けられており、
カーテンでは防炎ラベル付きのものが求められます。
では防炎カーテンとは一体どんなものなのか?
防炎カーテンとは、全く燃えないというわけではありませんが、
燃えにくい加工や難燃性の素材により、
”燃え広がりにくい加工”を施されたカーテンです。
その為、万が一火災が起こりカーテンに引火してしまっても
燃え広がりにくいので、避難する時間や身を守る行動をとる時間を稼ぐことができるのです。
《消防法により防炎カーテンの使用が必要な場所》
※1 複合施設や高さ31mを超える高層建築物、不特定多数の人が出入りする建物の場合は防炎カーテンを使用する必要があります。
※2 民泊でも、民泊部分が建物全体の半分未満で50㎡超、または建物全体の半分の場合、民泊としてご利用される部屋のカーテンに防炎カーテンが必要となります。
建物全体の半分より民泊部分が大きい場合、宿泊施設の扱いとなりますので、全てのカーテンが防炎カーテンである必要があります。
特定の場所で使用義務のある防炎カーテンですが、一般家庭でのご使用ももちろん可能です◎
無地からデザインカーテンまで、色柄も豊富にそろっているので、
キッチンまわりなど、万が一の備えに是非ご検討ください♪
・遮熱と断熱性能について
暑い時期になると話題に上る”遮熱”というキーワードですが、
”断熱”とは何が違うの?とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
似たような印象を受けるキーワードですが、遮熱と断熱には次のような違いがあります。


遮熱:日差しなどに含まれる赤外線熱を反射し、熱の侵入を防ぐこと。
断熱:熱そのものの干渉を妨げ、熱の伝わり方を鈍らせること。
遮熱は日傘のように日差しを遮り、”暑さ”を和らげる効果、
断熱は熱そのもの、つまり空気を介した熱の伝わり方も鈍らせることができます。
また、断熱材は冷気にも効果があるため、室内の快適な温度を逃さない効果も得られ、
夏だけではなく、冬にも効果を発揮できるものになります。
また、遮熱や断熱効果のあるカーテンを選ぶ理由は、
暑さや寒さの軽減だけではありません。
外気の影響を防ぐことにより室内温度の変動を抑えられ、
エアコンの稼働時間や設定温度を見直すことができるので、
遮熱や断熱効果の高いアイテムは、節電の効果を期待できるんです◎
必要経費とはいえ、抑えられるなら抑えたい光熱費。
ぜひ遮熱アイテムや断熱アイテムにも注目してみてください♪
・遮光性について
光を遮ってくれる遮光カーテンですが、
真っ暗なお部屋を想像する場合、注意が必要なこともあります。
遮光カーテンには等級があり、遮光カーテンというだけで真っ暗になるわけではないんです。
また色の特性上、黒に近い濃い色よりも白に近い淡い色の方が光の吸収率が悪いので、
同じ遮光等級でも色によって遮光の効果が変わってしまうことも。
日照状況などによっても光の透け具合は変わってきますが、
人の目は情報を得るために光に対して敏感なため、
気になる場合は完全遮光生地使用のアイテムや、裏地付きのアイテムがお勧めです。
くれないではサンプル生地の請求が可能なので、
是非実際の生地で違いを確認してみてください♪
・紫外線カットについて
夏になると気になる紫外線ですが、強弱はあれど一年中紫外線が降り注いでいるのは周知の事実。
外出時には日焼け対策をしていても、
室内では日焼け止めを塗ることに抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。
また、日焼けはお肌だけではなく、壁や床・家具なども気になるところ。
そんな時にお勧めしたいのが紫外線カット(UVカット)レース!
ちなみに紫外線と一言でいっても、波長により分類があるのをご存じでしょうか?
UV-A
メラニンを生成することで肌が黒くなったり、
肌の奥深くに到達し、シミやたるみの原因となる。
UV-B
肌がやけどのようにヒリヒリし赤くなってしまったり、
肌表面の細胞を傷つけることでシミやソバカスの原因となってしまう。
UV-C
オゾン層に阻まれ地表にはほとんど到達しない。
くれないの紫外線カット(UVカット)レースは、
UVA波(315~400nm)・UVB波(280~315nm)どちらも含んだ
「280~400nm」の波長にて遮蔽試験を行っているので、
気になるUV-A、UV-Bどちらもカット◎
紫外線量は年々増えているので、
吊るしっぱなし、閉めっぱなしでもいいレースカーテンで是非対策を♪
・遮像(目隠し効果)レースについて
一昔前までのレースカーテンとは”透けているカーテン”で、機能性なども乏しいものでしたが、
近年では機能面が充実し、とりわけ防犯意識の高さなどプライバシーの観点から
”外から見えない”というポイントを重視される方が増えました。
ですが”見えにくさ”はレースカーテンによっても異なり、
”昼夜目隠しタイプ”と”お昼のみ目隠しタイプ”に分類されます。
目隠し効果の高い”昼夜目隠しタイプ”は生地密度が高く、
お部屋の中から外も見えにくい、圧迫感を感じる場合があるというデメリットも。
なので、より高い目隠し効果を期待する場合は”昼夜目隠しタイプ”、
圧迫感を軽減しつつ目隠しをしたい場合は”昼のみ目隠しタイプ”がお勧めです。
”お昼のみ目隠しタイプ”は”光の反射を利用”しており、
マジックミラーのように室内外の明るさにより目隠しの効果が変わるので、
日中でもお外が薄暗い時などは注意が必要。
お天気やお外の明るさによっては厚地カーテンと併用して調整しましょう◎
■素材を重視
生地の素材によっても、カーテンの風合いや印象は異なります。
独特な風合いを感じられる”天然素材”や、カーテンの王道”化学繊維”、
近年注目の高まる”エコ素材”など、カーテンに使用される素材はさまざま。
ですが、生地によっては取り扱いに注意が必要場合もあるので、
まずはそれぞれの特徴をチェックしてみましょう◎
・天然素材の特徴
布製品で使われる天然素材といえば、植物由来の麻や綿、
動物由来のシルクやウール・カシミアなどが有名です。
カーテンで取り扱いの多い天然素材は、植物性の麻や綿。
特徴としては通気性の良さ、独特な風合い、手触りの良さがあげられます。
また、植物性の天然素材生地は、湿度の高い時には繊維の中に水分を吸収し、
空気が乾燥すると繊維の中にためていた水分を発散してくれるので、湿度調整の効果も◎
静電気が起こりにくいという点もホコリがつきにくく嬉しいポイントです♪
では麻生地と綿生地はどう違うのでしょうか?
《麻生地》
麻は”植物の茎の繊維”を使用した素材のことでサラッとした手触りが特徴。
人類最古の繊維とも言われ、麻と一言でいっても実は種類も豊富。
リネンと呼ばれる亜麻(あま)や、ラミーと呼ばれる苧麻(ちょま)をはじめ、
大麻や黄麻、マニラアサなど、繊維が強く水に濡れると強度を増す傾向から、
何世代にもわたり使い続けることができ、古くから愛されてきた素材です。
その中でも日本で多く使われているのはリネンとラミー。
特にリネンはよく耳にするのではないでしょうか。
同じ麻でもそれぞれに特徴があり、リネンは麻繊維の中でもっとも柔らかく、
肌に触れる衣類や寝具などでもよく用いられる素材です。
ラミーは、自然な光沢とシャリ感を感じる手触りが特徴。
天然素材の中でも最も強度が高く、リネンと比べるとハリのある生地感です。
そんな麻生地で気を付けたい点は縮み・シワ・変色。
麻生地は乾燥するときに縮むという特徴があり、元来シワになりやすい素材ですが
お洗濯の際には生地がもまれることによって、よりシワになりやすくなってしまうため、
できるだけ短時間で脱水し、お洗濯後は生地を軽く引っ張って形を整えてから干すようにしましょう。
また、麻の繊維は直射日光によって変色が起こる場合があります。
その変色によって独特の風合いが育ち、唯一無二のカーテンになるのですが、
気になる場合は、日差しの強い窓は避けた方がいいでしょう。
▲リネンとラミーの混合生地!100%麻生地のカーテン「AsaFine -アサファイン-」
《綿生地》
綿は”綿花からとれる繊維”のことで
コットンという呼び方になじみを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
綿素材の良さは何と言っても肌触り。柔らかくて優しい風合いが特徴。
日本では綿生地だと、ガーゼやデニムがポピュラーですね。
●ガーゼ●
ガーゼは綿糸を粗めに仕上げた生地で、吸湿性があり、
軽くて肌触りが良いなどの特徴からベビー用品でもよく見かける生地ですね。
1枚(シングル)では薄く透け感がありますが、
生地を重ねることでふっくらとした厚みや透け感のコントロールができるところも特徴です。
●デニム●
デニム生地はインディゴで染色したタテ糸と、染色していないヨコ糸を用いて織りあげた生地で、
織り目が斜めの方向に走る”綾織”の生地感が特徴。
この斜めに走る織りにより、
しっかりしているのに伸縮性があり柔らかい肌触りが特徴です。
半面、デニムパンツなどと同じように、使用している間に生地が伸びてしまうというデメリットがあり、
掃き出し窓や出窓などサイズがシビアな窓には不向きなところも。
そんな時は、ヨーロッパではなじみ深い
あえて裾を引きずる”ブレイクスタイル”を取り入れてみてはいかがでしょうか?
コナレ感がでてお勧めです◎
・化学繊維の特徴
カーテンの素材として最も多い化学繊維ですが、特にポリエステルは国産カーテンの主要繊維。
ポリエステルの特徴としては、加工のしやすさや染色のしやすさがあげられ、
さまざまな表情の生地を作り出すことができます。
また、洗い縮みがしにくく皺になりにくいため、
お洗濯が可能という点も布製品としては嬉しいところ。
”取り扱いのしやすさ”という点で大変優れた素材です♪
デメリットは帯電しやすいので、
場合によっては静電気によりほこりがたまりやすいことが挙げられます。
普段のお手入れは、ハンディモップ等でほこりを払う・軽く掃除機をあてて、
厚地カーテンなら年1回、レースカーテンなら年2~3回ほどを目安にお洗濯するのがお勧めです◎
・エコ素材の特徴
環境問題への意識から、近年注目度の高まっているエコ素材ですが、
具体的にはどのようなものかご存じですか?
漠然と”環境にやさしい素材”というイメージのエコ素材は、
以下のようなもののことをさしています。
・生産時の環境負荷が少ない
・循環資源(リサイクルなど)になる
・生分解性がある(水と二酸化炭素に回帰する)
くれないでは”カーテンでできること”を考え、
ペットボトルなどのプラスチックから生まれた”リサイクル糸”に注目し、
”ecoカーテンシリーズ”を展開♪
見た目は一般的なポリエステル製のカーテンと変わらないので、
折角使うならちょっと環境のことを考えてみる?
くらいの軽い気持ちから始められるところも魅力です!
また、”リサイクルできる素材”もエコ素材。
ポリエステル製品や天然素材商品はリサイクルが可能◎
くれないでは使い終わったカーテンのリサイクル活動にも取り組んでいます。
気負わなくてもできるエコ、ご興味がある方は是非♪
■カーテンのサイズについて
カーテンの購入にあたり最も心配なのが
”どのサイズを購入すればいいか”ではないでしょうか?
今あるカーテンを測ったらいい?窓枠を測る?とお考えの方は要注意!
カーテンは”カーテンレールに吊るす”ため、採寸の基準は”カーテンレール”になります。
カーテンレールは設置されている箇所も窓枠の内側だったり外側だったり、
サイズも窓枠と同じくらいの幅で設置されているものもあれば、
窓枠よりも大きめに設置されているものなどさまざま。
また、布商品の特性上、レールに吊るすと生地が若干中央に寄ってしまうため、
”ゆとりの計算”も必要となります。
「ゆとり?計算? ・・・もしかしてカーテンの採寸って難しい?」
と不安になるかもしれませんが、心配はいりません!
採寸箇所と計算方法をおさえていれば、採寸は意外と簡単◎
詳しくはコチラのページをご確認下さい♪
また、アイテムによってはオーダー品や既製サイズといったものも存在します。
既製アイテムは、オーダー品よりも安価・短納期で手に入ることも多く、
できれば既製のもので揃えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
既製アイテムはサイズが限定されているので、必要なサイズが既製に当てはまるのか確認が必要。
一般的なカーテンの既製サイズは
【幅100cm】×【丈135cm・178cm・200cm】ですが、
くれないでは昨今の住宅事情を鑑み、更に多数の既製サイズを展開しているアイテムもあります◎
■納期について
新しくカーテンを購入する理由として多いのが”お引っ越し”。
カーテンがないまま新生活を送る・・・なんてことにならないように、
早めに準備しておきたいアイテムではありますが、
家電などと比較すると、案外忘れがちなアイテムでもあります。
また、「新居に越す前に・・・」「来客に間に合うように・・・」といったように、
”この日までに必要”なのに”どのくらいで届くか分からない”という心配もつきもの。
くれないではそんなお悩みを解消するべく商品毎に”発送予定日”をご案内していますが、
オーダーカーテンは、メーカーによっても納期はさまざまで、
製作に1週間から遅い場合は数か月を要する場合も。
そんなに待てない!!という方にお勧めなのが、”即日・翌日出荷オプション”♪
こちらはオーダーカーテンを短納期で仕上げるオプションなので、
既製サイズでは取り扱いの無いサイズなのに緊急!というときの救世主です◎
■まとめ
いかがでしたか?カーテンの選び方はさまざま。
デザイン・機能面・素材など、何を重視するのか整理し、
色んなカーテンを比較してみてくださいね♪


























