知らないと損する!? 「カーテン サイズ」の測り方と選び方の基礎知識
「何の準備もせずにカーテンを買いに行ったけど、どのサイズを選べばいいかわからなくて買えなかった」
「大体これくらいのサイズだろうと思って買ったカーテンのサイズが全然合ってない」
というのはよくある失敗談。
カーテンを選ぶときは色や柄などの分かりやすい特徴に意識がいきがちですが、サイズも重要なポイントです。
小さすぎるカーテンを使っているとスキマから覗き見される危険があったり、窓から冷気や熱気が入り込んでくるのを感じたりします。
逆に大きすぎるカーテンを使っていると裾を引きずって傷んでしまったり、生地が余り過ぎて不格好になったりすることも。
せっかくならぴったりサイズのカーテンを選んでおきたいですよね。
そこで今回は、カーテンサイズの測り方と選び方をご紹介します!
カーテンサイズの測り方
カーテンを買おうと思ってカーテン屋さんやインテリアショップ、ホームセンターに行ったり、ネットショップを見たことがある方の中には、「カーテンのサイズがわからなくて買えなかった」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしくは、「大体これくらいのサイズで大丈夫だろう」と適当に選んで、家で吊るしてみたら小さすぎた・大きすぎた、という方もいらっしゃるかもしれません。
間違ったサイズのカーテンを選ぶと見た目が不格好になってしまうだけでなく、本来の機能性が発揮されなかったりカーテンが早く傷んでしまう原因になったりするので、カーテンのサイズはかなり重要です。
正しいカーテンの採寸方法をチェックして、ピッタリサイズのカーテンを選びましょう。
「カーテンの採寸って難しそう……」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と簡単なのでご安心ください。
▽カーテンの採寸方法を動画で見る▽
カーテンの採寸で注意しておきたいことがひとつあります。
それは、カーテンレールを基準にして測るということ。
窓や、元々使っていたカーテンのサイズを測っても正確な採寸はできないのでご注意ください。
1. 横幅を測ります
カーテン幅の測り方は、レールの種類によって異なります。
A.機能レール(通常のレール)の場合
カーテンレール端にある固定ランナー金具の中心から、反対側の固定ランナー金具の中心までの長さを測ります。
B.装飾レール(デザイン性を高くしたレール)の場合
カーテンレール端にあるキャップの付け根から、反対側のキャップの付け根までの長さを測ります。
※装飾レールには様々なデザインや形状があり、ご紹介した測り方と異なる可能性があります。
装飾レールをご使用になる場合は、購入店や取扱店に採寸方法をお問い合わせください。
最終的なカーテン幅は、AかBで測った長さに約5%を加えた長さになります。
カーテンレールの横幅ピッタリに作ってしまうと、カーテンを閉じる時のゆとりがなくなってしまうので、測った長さより長いカーテンを選びます。
光り漏れや隙間が無いくらいのゆとりがあればいいので、加える長さ5%にこだわる必要はありません。
とはいえ、ゆとり分を多くとりすぎてしまうと見栄えが悪くなったり、カーテンが重く開け閉めが大変になったりもするので注意が必要です。
2. 丈を測ります
カーテン丈の測り方は、腰高窓か掃き出し窓かによって変わります。
A.腰高窓の場合
カーテンレールのランナー下から、窓枠の下までの長さを測り、15cm~20cmを加えます。
この時に加える長さは、お好みで調整して構いません。
たとえば、空気の漏れを防ぐために、掃き出し窓と同じように床につかないギリギリの長さで作るケースもあります。
B.掃き出し窓の場合
カーテンレールのランナー下から、床までの長さを測り、床に擦らないようマイナス1cmします。
この時にマイナスする長さもお好みで調整して構いませんが、長すぎると床に引きずってしまい、短すぎると光り漏れが強くなってしまうため注意が必要です。
同じ窓に2つのカーテンを吊るす場合、奥(窓側)に吊るすカーテンの丈は、手前(室内側)に吊るすカーテンの丈からマイナス2cmしたものを選びます。
これは手前のカーテンの裾から、奥のカーテンの裾がはみ出してしまわないようにするためで、こちらもお好みに合わせて調整して大丈夫です。
カーテンの採寸にはメジャーを使う方が多いと思いますが、一般的なメジャーではカーテンレールの固定ランナー金具などにうまく引っかからないことも。
先端がフック状になった、固定ランナー金具に引っかけやすい採寸メジャーもありますので、うまくいかない時はこちらを使ってみるのがオススメです。
カーテンには既製品とオーダーがある
インテリアショップ・ホームセンター・総合スーパーなどなど、カーテンは様々なお店で取り扱われています。
オリジナル商品を企画・販売しているお店も多く、袋入りの安価な『既製品』から、好きな生地で希望サイズのカーテンが作れる『オーダー』まで、幅広く展開しているケースも。
既製品とオーダーの違いは、大まかにわけると次のようになっています。
『既製品』
一般的な窓のサイズに合わせたカーテンで、大量生産しやすいためオーダーに比べると安価で販売されています。
店頭で購入できる袋入りのカーテンは既製品で、基本的にはメジャーな3サイズが取り扱われています。
メジャーな3サイズとは、幅100cm × 丈135cm × 2枚組、幅100cm × 丈178cm × 2枚組、幅100cm × 丈200cm × 2枚組のこと。
この3サイズはドレープカーテンのサイズを表しており、レースカーテンの場合はドレープカーテンより丈が2cm程度短く作られています。
レースカーテンを短くするのは、ドレープカーテンの裾からレースカーテンがはみ出さないようにするためです。
既製品は昔ながらの窓サイズに合わせて作られていることから、注文住宅や高級賃貸以外の物件では問題なく使えるケースもあります。
オーダーより安価で手に入るので、サイズが合うのであれば既製カーテンはお得な商品。
しかし、近年では窓サイズも多種多様になっており、既製品ではカバーしきれないケースが増えてきているようです。
大きさが合わないカーテンを吊るすと見栄えが悪くなるだけではなく、光り漏れなどの原因になる場合もあるため、既製品を買う場合は注意が必要です。
『オーダー』
幅や丈などを細かく指定することができ、希望にぴったり合ったカーテンを作ることができます。
ただし、受注生産になるため、サイズ違いや生地感のイメージ違いなどで返品することができない場合や、製作に1週間以上かかる場合があります。
オーダーにも種類があり、1cm刻みでサイズ指定ができ縫製仕様も選べる『フルオーダー』と、フルオーダーより選べるサイズや縫製仕様に少し制限がある『イージーオーダー』があります。
自分の好みに合わせたフルオーダーカーテンは高額になりがちですが、「お気に入りのものが毎日見られて嬉しい」という声が多いようです。
あまりこだわらないという場合はフルオーダーカーテンより安価な、イージーオーダーカーテンで済ませてしまっても良いかもしれません。
一般的な窓の種類とサイズ
窓には様々な種類がありますが、今回はメジャーな窓である『腰高窓』と『掃き出し窓』についてご紹介します。
腰高窓(腰窓)
大人が立ったときに、腰の高さくらいにあり窓の下端が床面まで伸びていないものを総称して腰高窓といいます。
バルコニーやベランダ、庭などに出入りするための窓には使えませんが、それ以外の箇所ではメジャーなタイプの窓です。
高い位置にあるため小さなお子さんが窓から落下してしまうリスクが少なく、子ども部屋にもよく使われます。
窓の下に家具を置くことができるので、スペースを有効活用できるというメリットがあります。
しかし、窓が小さい分、光を採りこめる量や見た目の開放感が少ないといったデメリットも。
昔ながらの腰高窓は幅約180cm × 高さ約120cmが多いと言われおり、幅100cm × 丈135cm × 2枚組の既製カーテンでカバーすることができます。
ですが、近年ではこのサイズより小さいタイプや大きいタイプの腰高窓を使うケースが増えてきています。
現在では、腰高窓の標準サイズは幅約170cm~約180cmに対し、高さ約40cm~約160cmと、かなり種類豊富。
腰高窓は床面まで窓が伸びていないため高さが目視で分かりにくく、このサイズを買っておけば大丈夫、とまで言えないのが現状です。
しっかりサイズを測ってからカーテンを買うのが安全と言えます。
掃き出し窓
天井近くから床まである大きな窓が、掃き出し窓。
人が出入りできる大きさの窓で、庭やバルコニーなどへの出入り口として設置されます。
元々は室内のゴミを掃き出すための窓と言われており、窓の下枠が床面と同じ高さになるように設計されています。
ただし、2階以上のバルコニーやベランダに面した窓では防水のための立ち上がり(段差)が必要であると定められており、それに合わせて室内の床面と窓の下枠との間にも段差が設けられている場合が多いようです。
窓のサイズが大きい分、外からの光をたくさん採りこめたり、風通しがよくなるといったメリットが。
掃き出し窓の標準サイズは幅約170cm~180cm、高さ約180cm~200cmと言われており、対応する既製カーテンのサイズは、幅100cm × 丈178cm × 2枚組か、幅100cm × 丈200cm × 2枚組です。
ただし、掃き出し窓も腰高窓同様にサイズの展開が増えており、高さが200cmを超えるものも。
この場合、既製カーテンでは丈が足りなくなってしまいますので、やはり事前に測ってからカーテンを選ぶのが安全と言えそうです。
カーテンサイズの測り方と選び方がわかれば、希望にぴったり合ったカーテンを見つけられますよ。
新しいカーテンを買うときは、窓やカーテンのサイズにも注目してみましょう!
そんなカーテン初心者さんのために、
カーテン購入の際に知っておきたい基礎知識やポイントをまとめてみました!