知っておきたいお部屋の湿気対策!ジメジメを取り除き、快適な室内環境へ
梅雨の時期など雨続きで湿度が高い時は、ジメジメした空気とどんよりした空に引きずられ、気分が沈んでしまいがち。
そんな時は、お部屋のジメジメと一緒に憂うつな気分を吹き飛ばしたいですよね。
そこで今回は、お部屋の湿気対策をご紹介します。
目次
そもそも湿度って?
・湿度とは
私たちが普段吸っている空気の中には水蒸気が含まれており、この水蒸気の量を湿度と呼びます。
湿度というと一般的には、空気が含むことのできる水蒸気量の上限に対し現在はどれだけの水蒸気が含まれているか、を表す『相対湿度』のことを指します。
空気は温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができます。
冬など気温が低い時は、空気が含むことのできる水蒸気の量が少ないため、結露が起きやすかったり、乾燥しているように感じられます。
・湿度の高低によって、どんな影響がある?
建築物環境衛生法では湿度40%~70%が適正湿度と定めてられており、生活をする上での適正湿度は40%~60%と言われています。
これらの数値を超えたり、不足したりすると様々な面で悪影響があります。
・発汗による体温調節効果が下がり、熱中症になりやすくなる。
・体内に熱がこもることで、体力の消耗が激しくなりダルさを感じやすくなる。
・消化酵素の働きが悪くなり、食欲不振に陥る場合がある。
・アレルギー疾患や感染症などの原因であると言われる、カビが発生しやすくなる。
・梅雨から夏にかけての時期は、ダニやムカデなどの害虫が発生しやすくなる。
・呼吸器系の粘膜が乾燥することにより、風邪などのウイルスが体内に入りやすくなる。
・インフルエンザなどの病原菌が増加する。
・髪や肌が乾燥し、パサつき・肌荒れ・かゆみの原因となる。
・静電気が発生しやすくなり、機械類の故障の原因となる。
・青果物の鮮度や品質が低下する。
・絵画や古美術品のひび割れや劣化が起こりやすくなる。
カーテンでできるお部屋の湿気対策
お部屋の湿気が多いときの対策として『除湿機』がありますが、場所を取る・機能的なものは高額になりがちと、気軽に購入するようなものではないかもしれません。
もっと身近なところから始められる湿気対策のひとつとして、『カーテン』があります。
実はカーテンにも、湿度の調節やカビ対策機能をもったものがあるんです。
・麻を素材とした『麻カーテン』は、繊維の断面にある中空孔に水分を吸い込んだり、はき出したりすることでお部屋の湿度を調整してくれます。
速乾性・通気性にも優れることから換気もしやすく、抗菌防臭効果も備わっています。
カーテンなどについた油やヤニなども分解してくれることから、汚れ防止効果も期待できます。
また、湿気対策の機能がなくても、さわやかな見た目のカーテンを吊るすことで、気分を上げることもできます。
気分が落ち込みがちな時期だからこそ、ちょっぴり遊び心の入ったインテリアコーディネートをするのも良いかもしれません。
湿気の多い時期に気をつけたいのは『カーテンのカビ』。
カーテンのカビ対策&カビた時の対処法、気分を上げたい時にピッタリなデザインカーテンなどについては、下記特集ページにてご紹介しております。
それ以外の湿気対策
・まずはここから!お手軽な対策
「除湿機やカーテンといった対策もいいけど、まずは手軽なところからやってみたい!」
そんな方にオススメな湿気対策もご紹介します。
室内に湿気がたまる原因の一つとして、湿気の逃げ場がないという理由があります。
窓が小さい部屋や普段閉め切っている部屋の場合、風通しの悪さから湿気を逃がすことができていない可能性が考えられます。
その場合、空気の入口と出口を作って、『換気』をするのが効果的です。
窓が複数あれば、ひとつの窓を入口として小さく開け、もうひとつの窓を出口として大きくあけると効果が高まります。
換気扇を併用するのも効果的ですが、風の向きや窓の位置によっては、換気扇が排出した空気が室内に入ってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
雨の日は換気をするべきか悩みどころですが、激しい雨でもなければ換気した方が良いといわれています。
湿気は窓からだけではなく、壁や床などあらゆる場所から染み込んできます。
また、お部屋の水周りからも湿気は発生することや、空気の循環を悪くすることで湿気ぽくなりやすいことも大きな理由。
室内に雨が入ってくるほどの土砂降りでなければ、こまめに換気をするようにしましょう。
『エアコン』には冷暖房機能の他に、弱冷房除湿・再熱除湿という除湿機能も搭載されています。
これらの機能を使うことで、湿気対策をすることができます。
この2つの機能は、どちらも除湿をするためのものですが、大きな違いがあります。
それは、室内気温を下げるか下げないか。
弱冷房除湿は室温を下げながら除湿するのに対し、再熱除湿は室温が下がらないように取り込んだ空気を暖めなおします。
そのため、再熱除湿は肌寒い時に安心して使うことができますが電気代も多くかかってしまいます。
・設置するだけの対策
換気やエアコンの除湿機能で、ある程度の湿気は取り除くことができます。
それでもまだジメジメする場合や小まめに対策をするのが面倒くさいという方には、設置するだけの湿気対策がオススメです。
シューズボックス、クローゼット、シンク下などの、ある程度密閉された空間であれば『除湿剤』が役立ちます。
水分を含んだ空気は重たく、下へ下へと溜まっていくため、除湿剤も床などなるべく下に置くのがオススメです。
また、物がぎゅうぎゅうに詰められた空間では、空気の流れが妨げられ湿気がこもりがち。
すのこや手ごろな台などで、空気の通り道を確保しておくと除湿剤の効果がさらに高まると言われています。
お部屋など広い空間の除湿をしたい場合、大きな容器に入れた『重曹』が効果的と言われています。
作り方は簡単で、口の大きな容器に重曹を入れ、空気を通しやすいガーゼなどで蓋をすれば完成です。
倒してしまったときのために、輪ゴムなどで蓋を閉じておくと安全です。
湿気を吸って粉がある程度固まったら、交換時期です。
重曹はお掃除にも使えるので、捨てる前に掃除・洗濯などに再使用することもできます。
今回は、お部屋の湿気対策をご紹介しました。
自分にあった対策で、ジメジメした時期を快適に乗り切りましょう!