ブラインドの購入前に知っておきたいメリット・デメリット
窓辺の装飾のひとつであるブラインド。
ブラインドはオフィスや飲食店などでよく利用されていますが、近年では自宅にブラインドを設置するという方も増えてきました。
カーテンとは違った魅力があるブラインドですが、どんな機能があって、どんなメリット・デメリットがあるのかわからない、という声も多くあります。
そこで今回は、ブラインドの基本的な機能と、そのメリット・デメリットをご紹介します。
目次
ブラインドとは
ブラインドとは、カーテンと同じ窓辺の装飾のひとつで、オフィスや店舗、住宅など様々な場所で利用されています。
ブラインドの役割はカーテンと同じように、視線や強い光を遮ること。
窓辺以外の場所に設置することもできるので、室内の仕切りや目隠しとして使われることもあります。
ブラインドはアルミや天然木などで作った羽(スラット)をラダーコードと呼ばれる紐で束ねたもの。
スラットの幅は、アルミであれば15mm~25mm程度の細いものが一般的ですが、近年では幅50mmのデザイン性重視のものも登場しています。
また、天然木であれば幅25mm~50mmとある程度の大きさのあるスラットが使われています。
ブラインドのスラットは回転するようになっているので、ブラインドを閉じたままスラットの角度を変えて光を取り込む、という使い方もできます。
カーテンの場合は開けるか閉じるかしかありませんが、ブラインドの場合はスラットの角度を細かく変えることで直射日光や視線を防ぐなど、自由度の高い調節が可能です。
なお、スラットを水平に吊るし上下に開閉するタイプの横型ブラインドが一般的ですが、スラットを垂直に使い左右に開閉するタイプの縦型ブラインドも存在します。
ブラインドのメリット・デメリット
ブラインドのメリットとは
ブラインドのメリットには、次のような点が挙げられます。
・室内に取り込む光の量を手軽に調節できる
ブラインドはスラットの角度を変えることで光の入り具合を調節することができます。
スラットを傾けることで光の入り方を変えることができるので、細かな角度の調節で光の入る量を調節できます。
また、時間帯によって太陽の光が入り込む角度が異なりますが、ブラインドであれば光の入る角度に合わせてスラットを調節して、直射日光を遮りながら光を取り込むことができます。
・開けなくても光を取り込むことができる
ブラインドはスラットを閉じたままでも、角度を調節するだけで光を取り込むことができます。
出入りなどに使わない窓であれば、ブラインドを閉じたままにしておき、スラットの調節だけで光を取り込むようにするとかなりお手軽になります。
・窓周りをスッキリとした印象にできる
ブラインドはスラットをコードで束ねたもので厚みが出にくく、シンプルな見た目は窓周りをスッキリとした印象にしてくれます。
また、直線的なデザインのアイテムなので、お部屋を広く見せてくれる効果も期待できます。
・スラットが軽く、汚れを落としやすい(アルミ製)
軽くて丈夫な素材と言われるアルミで作られたアルミブラインドは、スラットが軽いので開閉の負担が少ないことに加え、汚れを落としやすいという特徴があります。
ブラインドなどの窓辺の装飾はお部屋の中でも面積の大きなアイテムであり、窓が大きければ大きいほどその重量も増え、開閉だけでもかなりの負担になってしまいがち。
軽い素材であるアルミで作られたブラインドなら、日々の開閉の負担が軽減されるというメリットがあります。
また、アルミブラインドには錆に強い耐水タイプのものもあり、耐水タイプであれば浴室やキッチンなどの水回りでも使うことができます。
・静電気が発生しにくくホコリがつきにくい(木製)
桐やバスウッドなどの木材を使ったウッドブラインドは、静電気が発生しにくくホコリがつきにくいという特徴があります。
スラットが軽いブラインドの場合は、強い風が吹くと揺れてしまい窓枠にぶつかって出る音がうるさいという声が多くありますが、木で作られたスラットには多少の重量があるため風が吹いても揺れにくいです。
また、デザイン性も優れていると言われており、木の暖かみが感じられるその見た目は、お部屋の雰囲気を格上げしてくれます。
なお、天然木を模した樹脂製のブラインドもありますが、こちらは天然木より耐水性があるため幅広い場所で使えるというメリットも。
ブラインドのデメリットとは
ブラインドのデメリットには、次のような点が挙げられます。
・遮音性や遮光性が低い
ブラインドは細長いスラットに紐を通し束ねたアイテム。
スラットとスラットのスキマや、紐を通すための穴などから音や光が漏れてしまうことがあり、遮音性や遮光性は低いと言われています。
・スラットに積もったホコリを払うのが手間
ブラインドはスラットの1枚1枚にホコリが積もってしまうため、ホコリを払うのが手間と言われています。
ホコリ取りのための専用ブラシもあり複数枚のスラットを一度に掃除できますが、ブラインドの一番上から一番下まで掃除するのは手間でホコリが積もったまま使っているという方も。
・大型のものは重量があり一人での設置が難しく、開閉の負担もある
大型のブラインドは重量があり、一人でこれを設置するというのは非常に難しいです。
また、日々の開閉時にもその重量は負担となってしまうため、大きな窓にブラインドは避けるのが一般的です。
・ブラインドが窓枠にぶつかってうるさい(アルミ製)
スラットが軽いアルミブラインドは日々の開閉は楽ですが、強い風が吹いた時にブラインドが揺れてしまい、窓枠などにぶつかる音がうるさいという問題も。
これを防止するため、ブラインドを固定する「あふりどめ」や「振れ止め」、「振れ止めホルダー」といった製品も存在します。
・重量があり設置や開閉時に負担がかかる(木製)
木製のウッドブラインドはスラット自体に重量があるため、大型でなくてもある程度の重さになり、重量があればあるほど、設置や日々の開閉時に負担がかかってしまいます。
スラットを軽量化したウッドブラインドも存在しますが、実際の重量がどれくらいになるのか確認してから購入するほうが良いでしょう。
ブラインドとカーテン、選ぶならどっち?
ブラインドを検討されている方からのよくある質問として、「ブラインドとカーテンではどちらを選べばいいの?」というものがあります。
ブラインドとカーテンはそれぞれ違った魅力があり特徴が異なるため、ブラインドがオススメな場合と、カーテンがオススメな場合に分かれます。
ブラインドがオススメな場合
ブラインドがオススメなのは例えば次のような場合です。
・視線や直射日光を避けつつ光を取り込みたい
ブラインドはスラットの角度を調節することで、外からの視線や直射日光を防ぎながらも、光を取り込むことができます。
また、室内に取り込む光の量も調節しやすいため、日中に長く過ごすお部屋やオフィスなどではブラインドが役立ちます。
・キッチンや浴室などの水回りで使いたい
ファブリック製品であるカーテンを水回りで使用してしまうとカビが発生するなどの問題があるため、カーテンは水回りで使うことができません。
耐水タイプのブラインドであればキッチンはもちろん、たくさんの水やお湯を使い湿度が高くなる浴室などでも衛生的に使用することができます。
・窓周りをスッキリさせたい
カーテンはドレープを美しく見せるために生地をたっぷり使って作るので、厚みやボリューム感が出てしまいがち。
ブラインドは厚みがでにくいアイテムなので、窓周りをスッキリさせたい場合にオススメです。
・普段開けることがない窓に使いたい
普段出入りなどに使わない窓にブラインドを付けておくと、下ろしたままでも光を取り込むことができるので手軽です。
カーテンがオススメな場合
カーテンがオススメなのは例えば次のような場合です。
・頻繁に出入りする大きな窓に使いたい
庭やベランダなどに出入りするための大きな窓の場合、出入りのためにブラインドを開閉するのは、その重量もあって大変なもの。
カーテンであれば左右に開くだけなので、ブラインドより負担は少ないです。
・特徴的な柄を楽しみたい
ブラインドには豊富なカラーバリエーションからスラットの色を選べるものはありますが、柄のあるブラインドというのは一般的ではありません。
柄物でお部屋を飾りたいということであれば、カーテンの方が様々な柄から選ぶことができるのでオススメです。
・手入れを手軽にしたい
ブラインドはスラットの1枚1枚にホコリが積もってしまうので、掃除をしようと思うと手間がかかります。
カーテンであればウォッシャブルタイプのものも多くあるので、フックを外して洗濯機で洗うだけで手軽に手入れできます。
今回は、ブラインドの機能とメリット・デメリットについてご紹介しました。
スタイリッシュなデザインが人気のブラインドですが、よく知らずに選んで後悔した、という声も。
もしブラインドを検討されている方は、購入する前にブラインドのメリット・デメリットを確認して、使おうとしている場所にブラインドが本当に合っているのかどうかを考えてみると良いかもしれません。