暖房効率UP!?リビング階段や玄関の間仕切りで簡単にできる寒さ対策
家族や親しい人と集まったり、睡眠や趣味など様々な時間を過ごす『住まい』。
「長い時間を過ごすから、見た目や居心地の良さにこだわりたい!」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、こだわって選んだつもりでも、住んでみて初めてデメリットに気づいた、
という失敗談は多くあるようです。
特に、
「リビング階段を設置したら、リビングが暖まらない」
「玄関からスキマ風が入ってきて、廊下や部屋が冷える」
といった悩みをよく耳にします。
そこで今回は、リビング階段があるお部屋や玄関などで気軽に使える、
間仕切りカーテンを活用した寒さ対策をご紹介します!
目次
間仕切りカーテンを使った寒さ対策
間仕切りには、オフィスなどでよく使われる『パーテーション』や、
日よけや目隠しに使われる『のれん』など、様々な種類のものが存在します。
単に空間を仕切るためだけに使われることの多い間仕切りですが、
寒さ対策に役立ってくれるものもあります。
たとえば、防寒効果がある断熱カーテンの生地を使用した『間仕切りカーテン』がそのひとつ。
冷気と暖気の入れ替わりが激しい窓際で使われる断熱カーテン生地なので、
リビング階段や玄関と繋がった廊下などに吊るすだけで、
冷たい空気が流れ込んだり、暖かい空気が逃げてしまうのを防いでくれます。
真ん中にスリット(切れ目)が入っているタイプのものを選べば、
通るたびに開け閉めをする必要がなく、スムーズに出入りすることができます。
間仕切りカーテンを吊るす時は、冷気や暖気が通り抜けてしまわないように、
できるだけ隙間を作らないようにカーテンを吊るすのが良いと言われています。
ただし、床に擦る長さのカーテンを吊るすと、生地が汚れたり破れたりしやすくなってしまうため注意が必要です。
カーテンを汚したくない・掃除しやすい方が良いという場合は、床から1cmくらい浮くように吊るするのが理想的と言われています。
また、使用しているカーテン生地の性能によって防寒効果が変わってくるので、
間仕切りカーテンを選ぶ時は、断熱性能があるかチェックしておくと安心です。
間仕切りカーテンと一緒に使いたい寒さ対策
間仕切りカーテンを使うだけでも寒さ対策にはなりますが、
それでもまだ寒いという場合は間仕切りカーテンと一緒にできる寒さ対策をすると良いかもしれません。
寒さ対策その1. 二重窓
空気の出入り口である窓。
冬季ではなんと、室内の暖かい空気の約58%が窓から流出していると言われています。
つまり、窓から暖気が逃げていくのを防ぐことができれば、室内が寒くなるのを和らげることができると言えます。
メジャーな窓の寒さ対策のひとつである、二重窓。
窓ガラスを2セット1組で使用することで、窓と窓の間に空気の層を作り断熱性能を高めることができます。
また、ガラスを2枚重ねにした複層ガラスでも同じように断熱効果が得られます。
賃貸など、窓周りをリフォームしたり窓ガラスを変えるのが難しい場合は、
はめ込みタイプの内窓キットなどを使用することで簡易的な二重窓を作ることができます。
寒さ対策その2. シーリングファン
天井に設置するタイプの扇風機であるシーリングファンも、効果的な寒さ対策です。
シーリングファンの役割は、室内の空気をかき混ぜ循環させること。
暖かい空気と冷たい空気をかき混ぜることで室内の温度を均一にすることができ、
足元が冷えてしまうのを防げます。
また、暖かい空気を部屋の隅々に送ることができるので、
暖房効率を良くすることができます。
リビング階段のあるお部屋に間仕切りカーテンを設置して、上の階から下りてくる冷たい空気を防ぎ、
シーリングファンで空気をかき混ぜることで、お部屋の暖かさがワンランク上がります。
シーリングファンは設置のために電気工事が必要になる場合もありますが、
ローゼットやシーリングに自分で設置できる簡易取付タイプのものも存在します。
対策その3. サーキュレーター
直線的な強い風を起こすことで空気を循環させるサーキュレーターも寒さ対策として有効です。
シーリングファンの設置が難しいという場合は、サーキュレーターでも似たような効果が得られます。
設置する時は、部屋の上部に向かって風を送れるようにする必要があります。
直線的な風を起こす装置なので、家具などで風が止まらないように配置には気をつけましょう。
部屋の中心に置き、真上に向けて風を送るのも効果的と言われています。
寒さの原因とは?
気密性能や断熱性能がしっかり考えられた住宅でないと、冬季は寒くなってしまいがち。
特に、玄関や窓際、リビング階段のあるお部屋は冷え込みやすいと言われています。
玄関や窓際などの開口部は、開け閉めの度に暖気が逃げてしまうだけでなく、
わずかな隙間から冷気が入り込んでくることも多いため冷えやすくなっています。
開口部から冷気が入りこもうとしてくるので、窓の断熱性能を高めることで冷気をブロックしたり、
間仕切りカーテンを使うことで玄関から入ってきた冷気がお部屋に入り込まないようにすると、
寒さを和らげることができると言われています。
また、暖かい空気は冷たい空気より軽いため、
暖気は部屋の上の方に、冷気は部屋の下の方に溜まってしまいがちと言われています。
リビング階段や吹き抜けがあるお部屋の場合、お部屋の上部スペースが広かったり上の階と繋がっていたりするため、
暖かい空気がどんどん上に逃げてしまうとともに、上から冷たい空気が下りてくることで寒くなってしまうと言われています。
ですから、間仕切りカーテンで暖気と冷気の入れ替わりを防ぐとともに、
シーリングファンやサーキュレーターで暖房効率を高めることで、
お部屋が寒くなるのを防ぐことができます。
今回は、間仕切りカーテンを使用したお部屋の寒さ対策と、
一緒に行いたい寒さ対策についてご紹介しました!
しっかり寒さ対策をして、快適なお部屋づくりを目指しましょう!