実は室内でも要注意?!お部屋でできる熱中症対策!
真夏日・猛暑日といった気温の高い日が続くこの季節、特に気をつけたいのは熱中症。
外出中や運動中になるイメージの強い熱中症ですが、実は約4割の人が室内で発症していると言われています。
室内だからと、ついつい油断しがちですが、熱中症対策は重要です。
そこで今回は、熱中症の原因とお部屋でできる対策についてご紹介いたします。
◆目次
そもそも熱中症とは?
気温が高くなってくると、『熱中症』という名前をよく耳にするようになります。
熱中症とは、体温上昇や水分不足などを原因とした、高温環境下で起こりやすい複数の健康障害をまとめたもののこと。
軽度なものから重度なものまで様々な症状があり、熱中症が原因で死亡することもあるなど、注意が必要です。
・熱中症の種類と原因
熱中症の主な症状には、熱失神・熱けいれん・熱疲労・熱射病の4つがあります。
・熱失神とは
人の体は体温が上昇した時に汗をかいたり血管を拡張させることで体内の熱を逃がそうとしますが、血管の拡張により血圧が低下し、脳まで届く血液の量が減ることで熱失神は起こります。
熱失神は頻脈や呼吸数の増加、めまい、立ちくらみ、一時的な失神などの症状を引き起こします。
・熱けいれんとは
汗をかくと水分とともに塩分が失われますが、この時に水分だけを補給すると血液中の塩分濃度が低下してしまい、熱けいれんと呼ばれる症状が起こります。
熱けいれんは筋肉痛や手足のつりなどの症状を引き起こしますが、これは筋肉が正常に働くように調整する役割を持った塩分が不足するためです。
・熱疲労とは
大量に汗をかくことで過剰に水分が失われると脱水状態に陥りますが、それに伴い血液量が減少し臓器機能が低下することによって熱疲労は起こります。
熱疲労では、食欲不振や吐き気といった胃腸症状から疲労感まで、様々な症状が引き起こされます。
・熱射病とは
強い熱線を浴び脱水状態が続くなどの原因で体温が急激に上昇すると中枢機能に異常が起こり、体温調節機能が失われることで熱射病になります。
熱射病では、呼びかけに対する反応が鈍くなる・意識を失う、といった意識障害が見られたり、全身けいれんなどの症状が引き起こされることもあります。
治療が遅れてしまうと脳障害が残ったり、死にいたるケースもあるほど、重い症状が引き起こされます。
すぐにできる!お部屋の熱中症対策5選!
様々な症状がみられる熱中症ですが、主な原因は『体温の上昇』『水分や塩分の不足』と言われています。
このことから、室内だからと安心することはできないということが、よくわかるのではないでしょうか。
外に比べて温度上昇に気づきにくい室内だからこそ、熱中症対策をすることが重要になります。
そこで、すぐにできるお部屋の熱中症対策を5つご紹介します!
対策その1 換気
お手軽な熱中症対策のひとつとして、換気があります。
室内にたまった熱気や湿気を外に逃がすことで、室内環境を改善することができます。
お風呂場や洗面所といった湿気のたまりやすい場所や、熱のたまりやすい上階にある部屋は、こまめに換気扇を回したり窓を開けるなどして換気をするのが良いと言えます。
ただし、窓を開けるだけでは、あまり換気効果が期待できません。
換気する上で大切なのは、空気の通り道を作ること。
複数の窓がある部屋の場合、対角線上の窓を開ける or 全て開けることで換気の効率が良くなります。
また、扇風機やサーキュレーターがある場合は、部屋の上部に風を送り室内の空気を循環させてから、窓の外に向けて温かい空気を逃がすと良いと言われています。
対策その2 こまめな水分&塩分補給
人体は汗だけではなく、呼気や皮膚からも常に水分を失っていると言われています。
また、実は入浴中や睡眠中にも多くの水分が失われており、日常の様々なシーンで脱水の危険があります。
そのため、こまめに水分や塩分を補給する必要があります。
利尿作用のあるお茶・コーヒー・お酒は水分補給には不向きですので、食塩水など水分補給に適したものを摂るのがオススメです。
対策その3 エアコン
エアコンも熱中症対策に役立ってくれます。
冷房機能で室内の温度を下げることができるのはもちろん、除湿機能を使うことで湿度も下げることができます。
温度ばかりに意識が向きがちですが、湿度が高すぎると発汗による体温調節がしづらくなり熱中症になりやすいです。
電気代はかかってしまいますが素早く室内環境を整えてくれるため、状況に合わせてエアコンも活用しましょう。
対策その4 カーテン
窓辺の熱中症対策のひとつに、カーテンがあります。
カーテンには、熱線を遮る『遮光カーテン』や、熱の侵入を防いでくれる『遮熱カーテン』など、様々な機能を持ったものがあります。
閉めておくだけで効果が得られることから、お手軽に室内環境を整えることができます。
デザイン性が高いカーテンもあることから、おしゃれに気を遣いたい方にもピッタリです。
「日中は明るく過ごしたい!」という方には、『レースカーテン』がオススメ。
レースカーテンなら、程よい透け感と採光性から、閉めた状態でも外の光を程良く採り入れることができます。
対策その5 グリーンカーテン
窓の外などにグリーンカーテンを設置するのも効果的です。
立派に育ったグリーンカーテンは、強力な熱線を遮る効果はもちろん、見栄えも非常に良いものです。
毎日のお手入れは必要となりますが、熱中症対策をしながら、植物を育てる楽しみや達成感も味わうことができます。
自然の植物を使用したグリーンカーテンは、枯れてしまったり虫が付いたりもします。
虫が苦手・手間暇かけるのは嫌、という方は、人工のフェイクグリーンを使用したグリーンカーテンがオススメです。
植物独特の風合いや蒸散作用(葉っぱなどから水分を空気中に放出し、周りの熱を奪う効果)は得られませんが、熱線を遮る効果は得られます。
今回は熱中症とその対策についてご紹介しました。
自分に合った対策をして、この季節を快適に過ごしましょう!