知っておきたいお部屋の花粉症対策!花粉が室内に入るのを防ぐコツと花粉が室内に入ってしまったときの対処法とは?
冬も終わりに近づくと、つらい花粉の季節がやってきます。
室内でもひどい症状が出てしまう方や、帰宅して時間が経つのに症状が治まらないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかしたら、知らず知らずのうちにお部屋に花粉を侵入させてしまっているのかもしれません。
外出時はしっかり花粉対策をしていても、お部屋の花粉対策ができていないというケースはよくあります。
そこで今回は、お部屋に花粉が入るのを防ぐときのコツと、花粉がお部屋に入ってしまったときの対処法をご紹介します。
目次
花粉がお部屋に入るのを防ぐときのコツ
窓からの侵入はレースカーテンで防ぐ
室内に侵入してくる花粉のうち、約60%が窓や換気によるものと言われています。
つまり花粉の大きな侵入経路である窓辺の対策が特に重要といえますが、おすすめなのはレースカーテンで防ぐ方法です。
窓を全開にした状態でレースカーテンを閉めた場合、レースカーテンを開けていたときよりお部屋に侵入してくる花粉の量が約40%減少すると言われており、レースカーテンを閉めるだけでかなりの効果が得られることがわかります。
レースカーテンには花粉対策に特化した機能を持ったものがあり、これを活用することで花粉対策効果が期待できます。
レースカーテンの花粉対策機能には、次の2種類があります。
・花粉をキャッチする機能
・花粉を不活性化させる機能
■花粉をキャッチする機能
花粉をキャッチする機能には、繊維で花粉をキャッチするタイプと塗布した薬剤で花粉をキャッチするタイプの2種類があります。
繊維で花粉をキャッチするレースカーテンは、繊維の特殊なクリンプ(縮れ)が花粉をキャッチするフィルターの機能を果たします。
クリンプが花粉をキャッチしたあとは洗濯をすれば花粉を綺麗に除去できる上に、繊維の構造がフィルターの機能を持っているので、繰り返し洗濯しても花粉キャッチ機能は失われません。
(繊維のクリンプで花粉をキャッチするレースカーテン:うららかレース ※詳細はこちら)
塗布した薬剤で花粉をキャッチするレースカーテンは、生地に特殊な粘着質の薬剤を塗布することで花粉をキャッチします。
粘着質というとベトベトしていそうですが、触ってもベトつきません。
■花粉を不活性化させる機能
花粉をキャッチする機能の他には、花粉を不活性化させる機能を持ったレースカーテンがあります。
花粉症の原因物質に吸着しその働きを抑制する効果のある物質をレースカーテン生地に使用しています。
(花粉を不活性化させるレースカーテン:ダストクリア ※詳細はこちら)
換気をするなら雨の日がおすすめ
花粉が舞う季節は窓をずっと閉めている、という方も少なくないのではないでしょうか。
花粉の主な侵入経路が窓や換気のため、不用意に窓を開けて換気してしまうのは危険ですが、まったく換気をしないというのも考えもの。
換気には、室内にこもった空気を排出することでカビやシックハウス症候群を防ぐ効果があると言われており、気密性の高い近年の住宅では特に重要です。
花粉が舞う季節でも換気の重要性は変わりませんが、問題はどう換気するのかということ。
そこでおすすめしたいのが雨の日に換気をするということ。
雨の日は花粉の飛散量が減少すると言われているので、換気の絶好のチャンス。
雨の日に、花粉対策のレースカーテンを閉めて窓を10cm程度と小さく開けて換気すれば、花粉の侵入を防ぎつつ換気を行うことができます。
外も雨で湿気が多く感じられるため換気をする意味があるのかと疑問に感じられるかもしれませんが、空気が停滞することによるカビの発生リスクなどがあるため、できるだけ換気をしておくのがおすすめです。
注意点としては、室内に雨が入り込んでくる日は換気を避けるということ。
せっかく換気をしても、雨まで室内に入れてしまっては湿度が上がってしまいます。
換気は雨が弱い間だけにして、窓を開けている間は雨の強さに気をつけましょう。
とはいえ、雨がまったく降らないという場合もあるかもしれません。
そんなときは、花粉の飛散が少ないと言われている早朝や深夜などの時間帯に換気をするのがおすすめ。
逆に昼過ぎと日没ごろは花粉の舞う量が特に多いと言われているため、換気には向きません。
洗濯はできるだけ室内で
花粉の侵入経路のうち、約37%が洗濯物や布団への付着と言われています。
せっかく花粉対策レースカーテンを用意したり換気の仕方を工夫しても、洗濯のたびに花粉をとりこんでしまっては効果も薄れてしまいます。
花粉の時期はできるだけ室内干しにするのがおすすめです。
洗濯物や布団が生乾きの状態が長く続いてしまうと菌が繁殖しやすくなるため、室内干しをするときは除湿機や衣類乾燥機を使って湿気をとると安心。
もし除湿機や衣類乾燥機がない場合は、エアコンの除湿機能を使ったり、扇風機やサーキュレーターの風を当てるのも効果的です。
室内干しが難しい場合は、洗濯物や布団に付着した花粉を落としてから取り込みましょう。
花粉を落とすときは洗濯物や布団を叩くのではなく、手で上から下に軽く払い落とすようにすると落ちやすいと言われています。
また、洗濯物や布団をとりこんでいるときに花粉を吸いこんでしまわないよう、マスクなどを着用しておくと安心です。
服や髪などについた花粉は玄関先で落とす
室内に侵入する花粉のうち、約60%が窓や換気から、約37%が洗濯物や布団への付着から、そして残りの約3%が帰宅時の服や髪などの付着から、と言われています。
わずか3%とは言え、しっかり対策をしておく必要があります。
家に入る前に、玄関先でしっかりと服や髪についた花粉を払い落とすようにしましょう。
また、上着などの花粉がつきやすいものはできるだけ玄関に収納し、残った花粉を家の奥に連れ込まないようにするのが大切です。
もし空気清浄機がある場合は玄関で使うのも効果的、定期的にフィルターのお手入れをしつつ利用しましょう。
帰宅後はすぐに手洗いやうがい、洗顔をして花粉を洗い流し、可能であればそのままシャワーを浴びたりお風呂に入るのがおすすめ。
疲れているからといってそのまま寝室に行ってしまうと、花粉を持ち込んでしまうことになるので注意しましょう。
花粉がお部屋に入ってしまったときの対処法
こまめな掃き掃除&拭き掃除で花粉を取り除く
掃除をするとき、最初に掃除機をかけてしまうと掃除機の排気で床に落ちた花粉を舞い上げてしまうことに繋がります。
ですので、花粉の季節の掃除は拭き掃除からはじめるようにしましょう。
拭き掃除をするときは、濡れぞうきんやフローリング用ウェットシートなどを活用すると、花粉が舞いにくくなります。
濡れぞうきんなどで花粉を拭き取ったあとなら、掃除機をかけても花粉を吸いこみにくいです。
乾いたぞうきんやフローリングシートなどで乾拭きしたり、粘着クリーナー(コロコロ)を使うのもおすすめ。
時間に余裕がある場合は、水拭き→乾拭き→掃除機の順で、しっかり花粉を取り除いておくと安心です。
衣服やカーペットなどの水拭きや乾拭きがしづらい箇所を掃除する場合は、粘着クリーナーが役立ちます。
また、加湿器をかけておくのも効果的。
室内を浮遊する花粉が水分を含むことで重くなり床に落下しやすくなるほか、湿度を保つことでのどや鼻を守ることにも繋がります。
花粉は玄関やドア、窓の周辺といった出入り口になる部分と、カーペットなど花粉が絡まりやすい布製品に溜まりやすいと言われています。
花粉の舞う季節はこれらの箇所を念入りに掃除しておくと安心です。
加湿器や空気清浄機、エアコンを活用する
花粉がお部屋に入り込んでしまったとき、できるだけ早く取り除きたいとは思うものの、なかなか掃除にまで手が回らないということもあるかもしれません。
そんなときは、加湿器や空気清浄機、エアコンなどを活用するのがおすすめです。
加湿器は花粉を取り除く時にも役立ちましたが、普段から加湿器をかけておくのも効果的です。
花粉が水分を吸って舞い上がりにくくなるので、花粉を吸いこみにくくなります。
空気清浄機を使うと、室内を浮遊する花粉を吸いこんでくれます。
リビングや寝室などに置くのも良いですが、玄関など花粉の出入り口になるところや、お部屋の入口など花粉が舞い上がりやすい場所に置いておくと効果的です。
エアコンは室内の空気を吸い込んで、温めたり冷やしたりしてから排出しますが、ここに花粉キャッチ効果のあるフィルターを取り付けると花粉対策にも役立ちます。
花粉を吸着させたフィルターを定期的に掃除・交換する必要がありますが、花粉対策のひとつとしてエアコンはおすすめです。
ただ、花粉がエアコン内部に入り込んでいることもあるので、エアコンで花粉対策をする前に業者にクリーニングを依頼しておくと安心です。
なお、換気機能が付いたエアコンの場合は外の空気をとりいれるので、一緒に花粉をとりこんでしまう可能性があります。
一般的なエアコンには換気機能がついていませんが、念のため確認してから使用するようにしましょう。
今回は、お部屋の花粉対策をご紹介しました。
花粉はできるだけ室内に侵入させない、侵入させてしまった場合は花粉が室内で舞い上がらないように気を付けながら取り除くのが大切です。
ぜひ、今回ご紹介した方法を取り入れてみてください。