柄物生地と防炎加工のオシャレな関係
防炎加工は地染めの段階で行います。キバタ(=P下:プリント下)に防炎材を浸透させるイメージです。燃えにくい・自己消化、の原理はここにあります。(”浸透”せずに表面だけの加工では、炎が燃え上がる際に織り込まれている中の糸に燃え移り、燃え広がる可能性があります。防炎材が浸透しているからこそ、熱で糸が溶け、酸素が入る隙間も与えず、自己消化するのです)
キバタにより、防炎材が浸透しやすいもの、浸透しにくいものがあります。
・浸透しやすい=目付けがあまり無く、織物の層も薄いもの
・浸透しにくい=目付けが込んでいて、織物の層が厚いもの
例えば、華タルトに使われるキバタは、白地がキレイに出るように尚且つ遮光性もあるように作られているため、表面の白地の層(白地をキレイに、織物の生地感も大切に)+中の黒糸の層(遮光を持たせる)+裏面(ですから後者)なので、浸透しにくい、浸透させるのが難しいキバタですが、プリンター(染工所)の技術により実験を重ね、カーテンらしい風合いを保ちながら確かな防炎性を持たせることに成功しました。
さらに、防炎機能をキープするためには、捺染(プリント)に使用できるインクにも条件があります。インク、ですがポリエステルの生地にプリントする際には、「染料(分散)」が使われます。そして「スクリーンプリント」という手法が一般的です。
スクリーンプリントとは、いわば版画のようなイメージです。キャンバスにのせたい色を調剤し、まずAの色をのせ、次にBの色をのせ、Cの色をのせ、という風にプリントしていきます。
色の調整や、正確に型を置くこともプリンター(染色工場)の技術の一つです。染料は構成している粒子が非常に細かいため、生地に浸透している防炎材に影響することはありません。
インクにはもう一種類あり、「顔料」といいますが、これは防炎品には向かないインクです。通常顔料とは、地染めよりも薄い色をプリントしたいときに使用するため、真っ白な”ラッカー”が多用されますが、この顔料、構成している粒子が粗く大きいためこの粒子自体に火がつく可能性があり、万が一に備える防炎品には不向きなのです。(もし使うとしても、3mm以下の点で、その点と点の間隔も厳しく規制されます)
華タルトは白地が充分きれいなため、白ラッカーを使用する必要はありません。華タルトの生地は、安心・安全を考えて防炎品にするために、また、防炎品だからといってデザインを制限することの無いように、安心を届けながらカーテン本来のデザインも楽しみたいという思いを持ってそれに見合ったキバタ、プリント技術・手法がマッチして生み出された商品です。
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