カラーコーディネイトの基本
色の組み合わせ方によっては、見える人に心地よい印象を与えたり、不快感を与えたりします。
インテリアに用いる色の場合、単に色同士の調和だけでなく、そこにいて心地良く感じられることが大切です。
色彩計画では、まずベースカラー(基調色)を決めてからカラーコーディネイトを進めていきます。
部屋全体の70%ほどの面積部分にベースカラー、最後に5%程にアクセントカラーを用いるとバランス良く、まとまります。
特に、白・ベージュなどの暖かみのある淡い色は、他の様々な色とも調和しやすくベースカラーに適しており、同系色、類似色の調和によく使われます。
強い色、鮮やかな色は、広い面積に使うことを避け、小さな面積に使うなどお部屋の用途と使用面積比を考えて進めていくと良いでしょう。
基本的な例として、居室では白・ベージュ系などの淡色、中間色を基本とし、ビビッドカラーは花や小物で差し色として追加する方法がおすすめです。
色相環では、暖色系・寒色系があり、暖色系は心を明るくし、寒色系は思考性を高めるなどの作用があります。
●同一色相の調和
同じ色相で濃淡による色の変化をつける組み合わせは、全体に統一感を持たせたいときに効果的です。
落ち着きのある上品な印象でまとまりやすいのでインテリアカラーによく使われます。
ただし、単調になりやすいので彩度に幅を持たせるなどの工夫をするとよいでしょう。
●類似色相の調和
色相環上で隣り合う色相の最大5色までを組み合わせる類似色の調和は、色の共通性が高くなり、なじみやすくまとまりやすくなります。
同一色相よりも少し動きを持たせたいときに効果的で、暖色系・寒色系での使い方や彩度に変化を持たせると幅広い色使いが可能です。
●トーン調和
同一あるいは類似トーンにある色彩の組み合わせは、色の強さが揃った配色となり調和感が生まれます。
色相の幅が広がるので、たくさんの色を使いたいときには、トーンをそろえるとまとまりが生まれなじみやすいので、
インテリアシーンによく使われます。
●反対色(補色)の調和
反対色のくみあわせは、相互の色をきれいに引き立たせる効果があり、軽快感を演出するのに最適です。
色相のトーンを和らげて面積比率の差を大きくするなど調整することで、メリハリのある雰囲気が表現できます。