|
当たり前のことですが、インテリアコーディネイトにおける色の役割は大きい。
色彩計画には優れた色彩感覚をも必要であるが、色についての深い知識を併せ持つことが
プロには要求される。
色彩については先ず光と色の関係と色のしくみを理解しなければならない。
色の三属性、トーン、色立体などが基本となる。
色の対比や効果などについては実際の色を使って学習すると理解が深まる。
|
 |
○色相
有彩色のみが持つ属性で赤、黄、青のような色味をいう。
○色相環
色立体における構成要素のひとつで、色相の違いが感覚的に循環性をもっている性質を利用し、
演習場に長波長の赤から短波長の青紫までのスペクトルの色を一巡するよ
うに配列したもの。 右図
○補色
混合した場合、白色光や無彩色を構成する二つの色光や物体色。
赤色片を白い紙の上で15〜20秒間見つめた後、赤い色片だけを取り除くと
白い紙の上には青緑色の残像が見える。
こうした場合、一方を他方の補色色相といい、残像を補色残像という。
また加法混色によって白色または無彩色の得られる二つの有彩色もお互いに補色関係にある。
補色は色相間の真向かいにある。
○明度
色の明るさを度合いといい、無彩色、有彩色の両方にある性質、明度が最も高い色は白(N-9)、最も低い色は黒(N-1)である。
彩度
色の冴え、鮮やかさを表示する尺度。
緑色に近いほど高彩度であると言い無彩色に近いほど低彩度であるという。
○色立体
色の三属性(明度・色相・彩度)が三次元空間に対応するように系統的に色を配列した模型的なシステム。
色の実体と体系とを感覚的に把握し、理解するのに使用される。
色相環、垂直軸(明度尺度)、水平軸(彩度尺度)によって構成されている。
○トーン
明度と彩度を同時に表したもの。
調和のモノサシとして使うと便利。
色相が異なっても彩度と明度の両方が同じであれば、同じトーンとなる。
色の調子ともいう。
|
△色相環

△色立体 |
○同時対比
色の対比において、隣接する色の誘導色に染められたため、ある色の明るさ、色合い、冴えが強調され、
明度感覚の強弱を伴って見える効果を同時対比という。
○継時対比
色対比において直前まで視野にあった色の残像色(補色)の直接の影響を受け、新しく現れた色の三属性が
変化したり、強調されたりして見える効果。
例えば、赤を見た後に緑を見るとその緑がより鮮やかに見える現象など。
○色相対比
色相の異なる二色を並べたとき、互いに隣接部分が誘導補色(残像補色と同質の色相反応で周辺部へ発散するように
現れるもの)で染められているために、本来の色相より変化して見える現象が色相対比。
日本人の肌色(平均6.5YR)は蜜柑とよく似た色相であるために、和室の畳の黄色色相との間に色相対比が起こり、
実際の肌色よりもローズ系に変化して見えるのはこの一例。
○明度対比
明度の違った色を並べると、明度の差が大きく見える現象が明度対比。
対比は目の錯覚の1つだが、例えば同じ明度の灰色を一方は黒の中に、もう一方は白の中に置くと、隣り合う
境界線の部分で互いに相手の名案を強調するため、同一明度の灰色でも暗い背景においた明るい色は、
より明るく見える。
○彩度対比
同色で彩度の違う2色を配置したとき、互いの隣接部分が強調され、それぞれ含まれる純色量と無彩色量の
違いによって高彩度色は、本来の彩度よりも冴えて見える、低彩度色は逆に灰色を帯びて見える現象。
○補色対比
混合した場合、白色光や無彩色を構成する2つの色光や物体色を補色という。
色相環で向かい合う(真反対に位置する)色が補色だが、補色を並べると、互いに彩度を高めあって、
双方とも鮮やかに見える。
この現象を補色対比という。
<補色の例> 赤→青緑 黄→青紫 緑→赤紫 上の色相環でご確認下さい。
○暖色
暖かい連想効果を生む色とその系列をいう。
主として赤紫・赤・橙・黄や高彩度のトーンを指す。
清色は濁色より冷たく感じる。
○興奮色
暖色系の色を見ると気持ちが高ぶる。
これらの色を興奮色という。
○進出色
赤など長波長系の色は網膜面より後ろへ結像するので、色を見る人はこの色が前に出ているように感じられる。
これらの色を進出色というt。
明度、あるいは彩度の高い色ほど進出しているように見える。
○軽い色
明るい色は軽く、暗い色は重く感じられる。
明度の同じ場合は、彩度の高い方が軽く感じられる。
○膨張色
実際の図形よりも面積が大きく判断される色。
明度、彩度の高い色あるいは、暖色系は膨張して見える傾向がある。
|
(参考)色温度
ランプなどの光の色を表現するひとつの指標で単位はケルビン 温度(K)で表す。
光は温度の上昇につれて暗赤色から、黄色・橙色・白熱の状態になり青みを帯びてくる性質がある。 |